雇用形態による働き方の違い

IT業界での働き方は、大きく正社員と派遣、フリーランスの3種類に分けられます。

正社員は安定した働き方を実現しやすく、就業時間中の空いた時間に勉強が認められている傾向もあるのが特徴です。

そのうえ、病気や怪我といった不測の事態に雇用保険で対応でき、休職といった選択もできるため収入面の心配もないでしょう。

ただし、正社員の場合はエンジニアとは違う部署へ異動したり、転勤を命じられたりする可能性があります。

近年では給与面が年俸制なこともあって、仕事のピーク時はサービス残業になることも珍しくありません。

小刻みな定期昇給以外に、大幅な昇給が期待できないケースもあるのは注意しておきたいところです。

派遣は自分の携わりたい業務を選んで働くことができ、給与は全て時給換算となります。

就業期間についても、派遣される際にエージェントから提示された条件を見て、自分の都合で決めることが可能です。

しかし、派遣先によっては、正社員があまりやりたがらない単調な業務が多いこともあります。

就業期間はプロジェクトの終了までと決められることもあり、安定した収入は得にくいでしょう。

そして、働き方や働く場所を自分の意思で決めることができ、案件次第で収入が多く得られるのがフリーランスです。

一方、エンジニアのテクニカルスキルだけではコンスタントに仕事を得ることが難しく、ヒューマンスキルの高さも必要と言えるでしょう。

また、病気や怪我など不測の事態に対する補償がないため、いきなり収入がなくなるリスクがあります。